幼いころの記憶の大阪
私の祖母の家は大阪にあり、父のふるさとであるその家には毎年お盆と正月の2回行っていた。
祖母は父の兄の家族と住んでおり、私はそこへ行くのがとても楽しみだった。
私の住んでいるところとは違って大阪はすぐに大きな町に出られるから、思春期である中学時代や高校時代も反抗期ながらもついていった覚えがある。
とにかく大阪という土地の持つパワーに魅了されていたのと、いつごろからか私はいつかこの土地の人と結婚してここで暮らす事になるだろうと思っていた。
大阪という土地が好きだからそう思っていたのか、神がかり的なものかは今となっては分からないけれど、20年の年を経て本当に私は一生の伴侶を得てこの土地で暮らす事になった。
だから私にとってこの土地に住む事はすごく自然な事だった。
なんでそんなに好きになったのかと考えたときに普段は無口で関西弁も話さない父が唯一ここへ来ると関西弁になり
父の兄や母としゃべっている事がとてもうれしくて、ここは父を元気にするとちなんだと子供ながらに見ていた事を思い出した。
私は小さいころから父が大好きで、よく遊んでもらった。
誰に対してもとても穏やかな人で、少し大きくなり父が大阪生まれだと理解したときはとても驚いた。
大阪生まれの人はみな早口でよくしゃべり、陽気でよく笑う人なのだと思っていたから、そのどれにも当てはまらない父の生まれが大阪ということが頭の中で結びつかなかったのだ。
父の事が大好きだったから、その父がうれしそうにするこの土地を私は好きになったのかもしれない。
今は亡き父の面影をおっていろいろな土地をめぐった後にこの土地にたどり着いたのかもしれないと思うと、なんだか不思議な気がする。