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えべっさん

大阪に来るまでエベッサンという言葉も存在も知らなかった。
えべっさんが十日戎のことをさし毎年一月に福娘に笹をもらいにいくという習慣も初めて知った。
商売繁盛の祈願の祭事にこれほど多くの人が集まるというのにも心底驚いた。
といっても総本山である西宮戎や今宮戎には言った事はなくテレビでその人数を目にするだけで、しり込みしてしまう。
西宮戎の福男という一番福を競争する祭事があるのだが門が開いた瞬間に6000人から選ばれた100人だったか200人だったかの人がいっせいに飛び出て、境内を目指し全速力で走る走る。
私はテレビで見るたびに全速力ではしる男の人たちの明日を思ってはらはら心配になる。
筋肉痛はもちろん、アキレス腱をきったり、肉離れを起こさなければいいけど・・・と。
大阪の祭事で有名な岸和田のだんじりのときも同じような事を思う。
私自身もお祭りは大好きでできることならばそのお祭りの中に自分をおきたいと思っていて、お祭りが毎年あるけど人手不足でよそから来た人もおみこしかついていいよというところに、たまたまそんな土地にいけないかなと引っ越すときに考えていた。
もちろんそんなわけにもいかず、私は外からその様子を見て屋台でいろんなものを買って帰るだけなのだが。
血の気の多い男の人たちのお祭りだけあって迫力もあり見ていても怖いぐらいだ。
話は変わるけど、私の引っ越してきたこの土地にも近くの神社のための子供みこしはあって、毎年かわいい小学生くらいの子供たちとその保護者らしい人たちが町内を練り歩いている。
こちらは担ぐのではなく、なんか歌らしきものを口ずさみながら太鼓をたたきながら紐を引っ張っておみこしを動かす。
このお祭りにはいつかうちの子供にもお呼びがかかるかしらと今からわくわくしている。